育休から復帰して早々に子供と私が体調を崩し有給をたくさん使っており、職場で干されかけてないかなと気になっているさゆです。
私は専門知識を有した上で特定商品群の販売促進をするような部署で仕事をしています。
こうなると、スタッフ個々の特性や経歴からどうしても得意不得意が出てきます。それをどのように捉えればいいか考えてみたいと思います。
「あの人じゃないとできない」ことは、ないに越したことはない
結論から言うと、チームスタッフ間でそのようなスキルの差はない方がいいと考えています。
専門分野に強いことが買われて今のチームに入った
私はそもそも専門分野の中でも特定の分野において経験もありスキルもあるところを評価されて今の職場にやってきました。
しかし、他のスタッフが私と同等かそれ以上にスキルをつけることは数年経ちましたがありませんでした。
私は属人化を防ぐために私の知識やスキルをツール化することも積極的に行ってきました。でも、それに反して何故か属人化が進む一方でした。
もしかしたら、この分野は分からないままでも私に任せればいいと潜在的に捉えられていたからかも知れません。
結局はその分野の仕事になると「岩戸さんよろしく」となりましたし、今でもそうです。
「私じゃないとできない」ことから妊娠中無理をし体調を崩した
で、良くないことは起こりました。
私は当時妊娠したことから、なるべく替えの効かない仕事を請け負わないようにしていました。上司とも相談の上、チームにも合意を取り、そのように運用していました。しかし、一件だけ「私にしかできない」とされる仕事が発生しました。
その時運悪く私は体調を崩しました。
本当に辛くて辛くてその時休みたかったですが、上司から
「休んでと言いたくても言えない状況で申し訳ない」という連絡が来て愕然としました。
結果、その日に無理をしたせいで体調は悪化し、妊娠に問題はなかったもののちょうど有給残日数更新前だったこともあって有給が底をつき、欠勤することになりました。
欠勤は給料にもろに響きます。多分評価にも。
欠勤したことに対するこれらの不利益に、何らかの補填を上司がしてくれるわけではありません。
その日が何事もなく無事に終わったからその後に私がどうなろうが関係ないのだなと絶望しました。
どうするのが正解だったのか
これは私にその知識があるからといって、対応できるのが私だけなのにチームとして仕事を受けた上司に責任がありますし、私自身も頑なに拒めばよかったです。
妊娠に問題がなかったからよかったものの、もし何かあったら?
会社は責任を負ってくれないですよね。
でも、他のスタッフにはできないことなのに、私なら朝飯前の仕事でした。
なのに仕事を受けないということをして良いのか?という疑問が、仕事を受けた時点では私に強くあったのです。だから受けました。
これは今思うと多分使命感や責任感というよりも、私自身の「私がやらなきゃ!」という承認欲求?必要とされたい欲なのではないかなと思います。
その時の出来事で、私が潜在的に持っている欲望や不安、そしてそれは健全な仕事に支障をきたんすんだということが身にしみてわかりました。
会社の中で器用に生きられるようになりたい
あの人だからできるとか、あの人だから頼めるとか
そう言われるとちょっと嬉しいのは事実です。私にしかできない。それって自分の存在意義に感じてしまいます。
会社のいち社員として働いていればそれでいい
ですが、私は仕事中は会社組織の中のひとりに過ぎません。また、一旦正社員として雇用されたのだから、守られる権利も多分あります。
現に、私以外のチームスタッフは、私が有しているような知識やスキルや経験がなくったって、普通に存在していますし当たり前にお給料をもらっています。だから、私も今のままで、今の職場で経験・吸収したものをアウトプットするだけで十分ではないだろうかと考え直すことにしました。
一つ、私が新卒の頃に非正規雇用が蔓延していたことから、「自分が組織にとって必要か、必要ではないか」ということに対し私自身が過度に敏感であることも大きな要素であると思います。しかし、今はそれどころか人手不足です。
私もただの社員の一人に過ぎないので、淡々と社員としての責務を果たせば良いのです。
今までの会社で目一杯スキルアップできた理由
私は転職を何度かしていますが、一貫して同じような部署で働いています。これまでの会社ではチーム内でそれぞれスタッフの強みや弱みを認め合い、結果として会社がそれを利用し利益を得ているのだとしても、お互いへのリスペクトを感じることができました。
また知識やスキル、経験を磨く場を会社側がコストを払って、また会社としての人脈を使って積極的に用意してくれました。
でも今の職場は搾取してやるぜ感が全然隠せていない。そんな不器用さが私には辛いです。
スタッフのコモディティ化
で、チームレベルでもお互い研鑽し合おう!というよりも、いかに利用してやろうかという雰囲気が強い。だからこれ以上スキルアップしても無駄だと思ってしまうので、全員がそれなりのスキルでコモディティ化して行くんだと思います。
- 得意分野をガンガン伸ばして、唯一無二の存在になるか。
- それとも替えの効くそこそこの存在にみんなでなるか。
この2つはいつもどちらが正解かわからなくなります。私としては、全員が前者を目指した結果、気づいたらみんなのレベルが揃っていた!というのが理想ですが、そういう人たちばかりではありませんし、会社としても優先したいのはあくまで「そこそこのレベルで穴を開けないこと」なのだと思います。
今の会社では後者が正解のように思います。また考えが変わったらここに書きたいと思います。
これから取り組みたいこと
この記事を書きながらふとググってみたら、以下の記事がヒットしました。
私のモヤモヤを解消するためにできることはまだあるかも知れません。また、今の私のようにネガティブな状況では視野狭窄に陥りがちです。引き続きこの属人化問題は考えていきたいと思います。
まとめ
- 特殊能力がなくても、私は社員でいていい
- 目の前の今の場所で得られたものを還元することにしばらく徹する
- ベターな方法はきっとまだある。また考える。