白湯でもどうぞ

2児の母さゆです。働き方改革・子育て・家事...私の話を聞いてもらえますか!?

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口ではなんとでも言える。行動を見よう。行動で伝えよう。職場の同僚の言動から考えたこと

私以外の家族が全員熱を出したタイミングで食洗機が壊れ、ちょっとしたピンチの岩戸さゆです。

私は乳幼児2人の子育てをしながら短時間勤務で働いています。

そんな私の職場では毎日のように色々なことが起こっているのですが、ふと過去に起こった出来事を思い出しました。今日はその話です。

自分のことは、行動で表現していこう

それは、私が一人目を出産して復帰したばかりの頃。

当時の職場のチーフが私と同じく短時間勤務だったのですが、本来帰るべき時間に帰ることができない、しかも連日それが続いたという時期があったようです。
私はチーフより先に帰っていたため、その状況を詳しくは把握していませんでした。

このことを受け、フルタイムの同僚Aが

「チーフ、抱えている仕事があるのならいくらでも私たちに振ってください。チーフが帰れない姿を見るのは辛いです。」

と申し出たようです。部署のミーティングでも同様のことを言っていました。

これを聞いて、同僚Aに対してどのような印象を持たれますか?

私は最初聞いた時「頼もしいなぁ、思いやりがあるな」と思いました。私も時短なので、フルタイムの方からこのように声をかけていただけるのは安心感もあります。

言動に行動が伴っていないと、結局は何も変わらない

しかし、衝撃の事実が判明しました。
チーフが特に残業をしていた週、一体なぜ残業をしていたのか?を分析したところ、
なんと同僚Aが担当している仕事が終わらないため、そのフォローをしていたとのことでした。

具体的には、同僚Aが抱えていた資料の納期を翌日に控えていた日、同僚A自身からその資料に関する進捗報告が何もないことを受け(チーフはAを信じて任せていたとのこと)、

「あの資料どうなりましたか?」

とAに確認したところ、全くの白紙状態だったとのこと。

どうやら同僚Aは忘れていたわけではなく、納期に対する危機感が足りなかった?ようでした。本来であれば納品するまでに部署内でのチェックをしなければならないため、前日に仕上がっているのでも遅いくらいです。

しかも同僚Aはその日別のアポイントがあって資料作成着手が午後になるとのこと。

間に合わないためチーフは資料のたたき台を作ることを申し出て、同僚Aもそれに甘えることにしたのだとか。
まずそのたたき台作成が大きな割り込み仕事となり、その日は残業したようです。

納期である翌朝を迎えると、何故かたたき台とは遠くかけ離れた、全く別物の資料が仕上がっていたようです。
その資料には修正しなければならない点が山のようにあったとのことでした。
これでまたその日チーフは残業をし、なんとか納期に間に合わせたとのことでした。

チーフがもっと同僚Aの仕事の進捗を確認すべきでは?など色々要素はありますが、

思いやりのある言葉をかけていた同僚A自身が、チーフの残業要因となる業務を発生させていたという構図

だったわけです。

状況を総合的に判断すると、同僚Aはまだ自分の担当業務をスムーズに進めるスキルが未熟であって、チーフの仕事を肩代わりしている場合ではないのです。

同僚Aは、まずは一刻も早く部署のメンバーとして自立することが先決ではないか?ということです。

他人の言葉に簡単に惑わされてしまう

他人が一体どういう人なのか?ということを、
私たちは一体どこで見極めているのでしょうか。

例えば就職活動の面接などでは、会話であるとか論文であるとか、その人が表現するものが主な判断材料になるかと思います。私も一時期採用活動に携わったことがありますが、結局は話してみたときの印象を一番の材料として、私も他の担当者もその人を判断していました。

しかし同僚Aの例のように、言葉って、自分の理想だったり、あるいはどこかで誰かが言っていたかっこいいセリフの真似っこだったり、いくらだって飾ることができるのかも知れないのです。

言葉や思想はいくらでもなんとでも表現できてしまう

思想だけが暴走して、まるで自分が今までそのように信じて生きてきたとすら錯覚することもあると思います。

この出来事を、チーフの上司が客観視してこぼした次の言葉に、私はハッとしました。

「思っていることがあるのなら、言葉ばかり並べるのではなくて行動で示すべきではないのかな」

言葉も大事だけどそれよりも、行動で示そう。起きている事実を観察しよう。

この出来事で、言葉よりも行動がより本来の人格を表していると学んだわけですが、私が何よりも恐怖を感じたのは、残業をしていたチーフ自身が

「同僚Aは、いつも思いやりのある言葉をかけてくれるんです」

と本気で言っていたことです。※それに対して上司が冷静に先の言葉を放った

現実に起きている事実よりも、目の前の人が発する言葉の方が印象に残ってしまうのですね。

私はそうなりたくないと強く感じた瞬間でもありました。
だって、口には出さないけれど普段から当たり前のように助けてくれているA以外の同僚もいるわけじゃないですか。それなのに、おべっかのうまい同僚Aだけがいい人だと認知されるのはちょっと違うんじゃないかと思います。

そのためにも、事実を書き留めて記録していくことが重要だと思いました。

  • これをあの人がこんなタイミングでやってくれた。

もちろんAのことも含めて客観的に、です。

更には、自分のことも同様に記録すべきです。

  • このように宣言したけれど実際にはこんな行動をした。

記録がなければすぐに私たちは印象や他人、自分の言葉により勘違いをするのではないでしょうか。

まとめ

Aは、実際に心からチーフを助けたいと思っていたのでしょう。当然それは否定すべきではないです。素晴らしいことだと思います。

最近「思考は幻想だ」と言ったニュアンスの考え方に触れることがあって、なんのこっちゃと思っていましたが、この出来事を振り返ることでだんだんそれがわかってきた気がします。

言葉や思考、記憶は幻想で、行動や記録だけが現実なのかも知れません。

子育てにおいても、言葉であれこれ言うよりも、背中を見せろって言いますもんね。言葉も大事なんですけどね。言葉だけが暴走するのが良くないってことですね。

  • 言葉ではなく行動で表現し伝えていく
  • 他人の言葉ではなく行動を観察する、事実を認知し記録する
  • 言葉や思考はいくらだって飾れる